ニコ技深圳観察会に参加しました(その3)

JENESIS

JENESISのエントランスで参加者のみなさんと

3日目、いよいよ深圳観察ツアーがスタートしました。

華強北のアクセラレーター

最初はアクセラレーターのTroubleMakerとHAX。

正直なところ、スタートアップのサービスには興味があっても、どんな風に成長していくのかはあまり興味がなかったので、アクセラレーターが具体的にどんなことをしているのかほとんどイメージがありませんでした。

そんな中、TroubleMakerで伺ったお話は、まるで親戚のおじさんみたいに(こんな表現でごめんなさい…)寄り添って支援するという印象でした。困ったことはないかと気を配り、一緒にご飯を食べる。そんなつながりの中で、みんなで楽しいアイディアを磨いていく。

アクセラレーターがそうなのか、深圳だからそうなのか、TroubleMakerがそういうチームなのか、私にはよくわかりません。でも、日本では前時代の悪しきものとして完全に嫌われている「飲みニュケーション」的なものが肯定的に機能していることがとても新鮮に感じられました。

そして次はHAX。こちらは言ってみれば本気の学祭前夜という雰囲気。決められた期限の中で、クラウドファンディングに出品し資金を集めるまでを支援しています。当日はそんなたくさんのチームが制作に没頭している姿が…見られるはずだったんですが、あいにく中国の祝日で、残念ながらオフィスは閑散としていました。それでもいつかのチームがデスクで作業をしていたので、やはり学祭前夜のような熱気を感じることはできました。

インターン話で頭がいっぱいに

その後、バスに乗って宝安地区にあるJENESISへ。ここは藤岡さんという日本の方が経営する工場で、日本の大手が手掛ける製品の製造もおこなっています。でも、私にとって何といっても衝撃だったのがいつでもインターン受け入れOKということ。しかも参加者の中に実際体験された方がいて、私はすっかりそのことで頭がいっぱいになってしまい、その後のお話しがほとんど耳に入りませんでした。(本当にすみません…)

その後、やはり休日ということで稼働はしていませんでしたが、実際のラインを見学させていただき、品質管理についての工夫などを聞かせていただきました。

私自身は何かを工場に発注したという経験がなので、そういう方々がどういうポイントで工場を選択するのかほとんどイメージすることができません。また、深圳の工場自体もはじめてだったので、比較対象がなく、見学した際にはそれほど強く感じませんでしたが、思い返してみるとJENESISの工場はいい意味でとても「日本的」でした。これなら日本からも発注が相次いで大変だろうと思いましたが、人件費の高騰などで「生き残りに必死」という言葉がとても印象的でした。

でも、藤岡さんのお話しぶりにはまったく悲壮感がなく、むしろとても楽しそうでした。その後のご活躍を拝見すると、やっぱりお仕事が増えて大変なのだと思います(笑)。

そして夜はまたJENESISの近くで美味しい中華をいただき、1時間半ほど地下鉄に揺られてホテルに帰ってきました。まだツアー開始から1日ちょっとながら、頭が深圳ショックでジンワリと痺れ始めて、本来の人見知りは何処へやら、参加者の方とずーっと楽しくおしゃべりしつつ、あっという間に1日が終わってしまいました。

その4に続く


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中野 志穂(ねこりん)

IT業界に身を置くようになって10余年。最近は主にギーク中国語講座のねこりん。

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