ノマドはちっとも自由じゃない
だいぶ下火になってしまった感もありますが、個人的に「ノマド」を好意的に捉える風潮には疑問を感じています。
たぶん、ですけど、ノマド本来の意味である遊牧民も、はじめは農耕技術がなく、仕方なく場当たり的に生活できそうなところをうろうろと探していたに過ぎず、そのうち「あぁぁぁー、もういい加減このうろうろ生活面倒くせー」みたいな気持ちになって、定住するスタイルに移っていったはずです。
つまり、ノマドより定住の方が洗練されたスタイルということ。自由で気まま、なんていう生活が文字通り許されるのは、衣食住が安定供給されるニートくらいのもので、実際のノマド生活は孤独で苦しくて案外不自由です。多くの人はそのうち疲れて、根を張る場を求めるようになるでしょう。
ノマドのこれから
そんなわけで、今後はノマドのち起業がますます増えてくるんじゃないかと思います。私の周りでもそういう道を選んでいる人は多い印象です。
ノマドに対する好意的なイメージもどんどん剥がれおちて、そのうちただ単に「喫茶店をオフィス代わりにしている人」くらいの意味合いになるでしょう。って、もうそんな感じになってるかもね。
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中野 志穂(ねこりん)
IT業界に身を置くようになって10余年。最近は主にギーク中国語講座のねこりん。
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