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ニコ技深圳観察会に参加しました(その2)

華強プラザホテル

地下鉄の出口から見上げた華強北のランドマーク、プラザホテル

ニコ技深圳観察会は現地集合、現地解散のツアー。さらに中国は通信環境が他の国とは異なるので不安に思う人もいるかもしれませんが、観察会では深圳にたどり着くまでの経路や注意点などの細かい情報を事前に丁寧に共有してくれます。(ただし、手取り足取りサポートしてくれるワケではないのであくまで自力でたどり着くことが条件です。)私はさらに深圳に詳しい複数の友人からアドバイスをもらうことができたので、戸惑ったり不安に思うこともなく、準備を進めることができました。

いざ深圳へ

今回深圳へは定番通り香港から入りました。現在香港は一応中国に返還されていますが、いまだに外国扱いなので、入国手続きが必要です。香港から深圳に入ることができるイミグレは数箇所あり、最もポピュラーなのが罗湖口岸ですが、今回は初めてということもあり、香港の空港からバス1本で行ける皇岗口岸から入ることにしました。

が、私が行った時の皇岗口岸は人がとても少なくて、逆に外国人一人一人の入国審査がとても長く、無駄な緊張を強いられる感じだったので、やっぱりはじめて行く方には罗湖口岸がおススメかもしれません。

トラブル?発生

その後、地下鉄で華強北へ。スイカのような「深圳通」というカードを買って乗り込みました。深圳の地下鉄はまだ新しくとてもきれいなので、深圳にやってきたという実感も湧かないままでしたが、駅を降りたところで想定外の出来事発生。GPSがなかなか現在地をつかんでくれないのです。

最近は国内外を問わずGPSの道案内に慣れ切っていたので、まったく初めての土地でGPSが使えないのはかなり焦りました。少ししてやっと現在地が表示されましたが、数百メートルのレベルでずれています。結局GPSを切り、あらかじめダウンロードしていた地図を頼りにホテルにたどり着きました。

現在の深圳

翌日は観察会の一部のメンバーは華強北の電気街めぐりをしたり、中国で大流行りのシェアバイクを体験したりしていましたが、私は一人で銀行口座を作りに行ったので参加できませんでした。スケジュール的に仕方なかったとはいえ、電気街に行けなかったのは本当に心残り。最終日に行ったXiaomiショップも含め、深圳に行かれるならこれらのショップを巡る時間の確保と心おきなく買い物ができる準備をしておくことを強くおススメします。

また、少し前まで深圳は治安があまりよくないと言われていましたが、少なくとも華強北辺りで怖い思いをするようなことは滞在中一度もありませんでした。それどころか、買い物をする時も道に迷った時も銀行でカードを失くして焦った時も、現地の人はみなとても親切でした。

衛生面もほとんど気になることはなく、トイレもちゃんと個室です。箸やお皿などをまずお茶で洗う習慣が残っているものの、ほとんどのお店は「洗う必要ないんじゃない?」というくらい清潔な食器でした。10年ほど前に中国に行った際には「飲んじゃダメ」と言われた氷入りジュースもまったく問題ありませんでした。

ちなみに、深圳を楽しむための注意点は以下のブログがとても参考になります。このブログを書かれた方はニコ技深圳観察会に何度も参加されている「強者」です。
深圳クエスト2017

夜になってようやく観察会の方々と対面し、「明日からいよいよ」というテンションで深圳2日目は終わりました。

さあ、明日からはいよいよ観察会のスタートです。

その3に続く

ニコ技深圳観察会に参加しました(その1)

華強北

現在の深圳を象徴する巨大電気街を有する華強北

4月3日から6日まで「ニコ技深圳観察会」というツアーに参加しました。

この観察会がどういうものかは以下のまとめブログをご覧ください。
第7回ニコ技深圳観察会(2017年04月) 感想まとめ

4月のツアーについて今やっと公開!?という感じですが、あまりに深圳での体験が強烈で、帰ってきてすぐは文章にできませんでした。。(今もまだ十分こなれていませんが…)

とにかく、旅の間中まるで呪文のように「ヤバい、ヤバい」とずっと繰り返している感じでした。何がどう「ヤバい」のか、私の筆力ではとても表すことはできませんが、ひとまず感じたことを書いてみようと思います。

と、その前に、自分語りになってしまいますが、私がどうして深圳を目指すことになったのか、その経緯を書きたと思います。

そもそもなぜ深圳なのか

少し前は「世界の工場」というイメージがあった深圳ですが、現在は世界中からメイカーや投資家などが集まり、様々な価値を生み出す刺激的な街へと変貌を遂げています。

私が深圳を目指す直接のきっかけになったのは、世界を牽引するドローンメーカーのDJIとWeChatで瞬く間に中国を席捲したテンセントが共に深圳の企業だったからです。これほど魅力的な企業が短期間に複数も育つなんて、深圳には何かきっと特別な魅力があるに違いない、そう思いました。

この両社が次々と打ち出すサービスや製品、そして世界観は、かつて私がIT業界に足を踏み入れたときのワクワクを思い出させてくれました。「そうだよ、新しいテクノロジーって楽しいものだったじゃないか!!!」そんな気持ちがどんどん強くなり、深圳への憧れを強めていったのです。

しかもそれが、中国で起こっているということは私にとってまた別の意味を持っていました。というのも、まだ18歳のころ、中国への留学を夢見て中国語を勉強していたものの、父が急逝したため留学を断念したという経験があるからです。それからずっと使う機会もないままだった中国語と長年生業としてきたITが結びつくなんて、本当に夢にも思いませんでした。

そうして中国語の勉強を再開して1年も経たないうちに、幸運にもあのテンセントのサービスであるWeChat Payを含む中国決済の仕事に関われるようになり、深圳は憧れだけではなく、業務上知っておくべき街になりました。

ニコ技深圳観察会との出会い

そんなワケで、何としても深圳に行かねばと考えていたところ、Twitterでとても興味深い連載を見つけました。

「変化し続ける街 知られざる深セン」
http://diamond.jp/category/s-shinsen

私が様々な人から伝え聞いていた深圳の魅力を、これほど鮮やかに表現する筆者に私は俄然興味がわきました。この高須正和氏という人はいったい何者なのか?そうして調べたところ、定期的に深圳の企業をめぐるツアー「ニコ技深圳観察会」なるものを企画しているということが分かりました。

これまで築いた人脈を元に深圳の元気なスタートアップなどに連れていってくれて、しかも費用はほぼ実費のみ。それを知った瞬間、「行かねば!!」と頭にカーッと血が上り、すぐにツアー開催が告知されるというFacebookグループに申請を出し、開催が決まると、諸々の調整は後回しにしてまずは参加表明をしたのでした。

その2に続く