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越境ECに注目

Xiaomi(小米)イヤフォン

先日、Xiaomi(小米)のイヤフォンを買いました。Xiaomiはまだ本格的に日本市場に参入していないので、商品が欲しい場合は並行輸入品を探すか、越境ECで買うことになります。

●日本に「越境」しているショップが急増?

XiaomiのイヤフォンはQoo10に出店していた韓国のショップで買いました。

日本に正規で輸入されていない中国の商品を韓国のショップから手軽に買うことができるなんて、まさにインターネット時代の恩恵ですね。

以前にも記事で触れましたが(参考:スマホの通話料を無料にする方法~LINE電話とQtalkを使いこなす~)Qoo10は韓国を拠点としてグローバルにECを展開していて、日本語サイトにも多くの外国ショップが越境出店しています。

世界一顧客の目が厳しいといわれる日本市場でECに携わってきた私にとって、それらのショップのページはまさに衝撃的なものでした。

まず、商品の情報が全然足りません。例えば、服の商品ページに生地のアップや裏地がついているかといった基本とも思える情報がなかったりします。詳細な説明があったとしても、韓国語や中国語のままというものも少なくありません。

Qoo10画面

韓国語の説明のままのページが容易に見つかる

また、過去には明らかに機械翻訳を使っているため、問い合わせをしてもうまく意思の疎通ができないというケースさえ見受けられました。

最近では多くのショップが日本語対応になり、Qoo10の日本語版運営チームが問い合わせのフォローをするなど、サービスにうるさい日本の顧客に応えるよう改善されてきていますが、ともかく海外ショップの「見切り発車」度が私の常識を超えていて、最初のころは驚きの連続でした。

それでも、日本で買えないものが豊富に安く揃っている越境ショッピングの魅力は、あっという間に不便さを凌駕してしまいました。

Amazonにも多くの越境ショップがあるので、そちらで利用さたことがある人もいるかもしれませんね。(ちなみに、同じ商品の場合はQoo10の方が安いことの方が多いですよ!)

●越境ECの可能性

すでにIT活用において世界から取り残され気味の日本にいると実感しづらいかもしれませんが、越境ECの市場はこれからますます活況を呈するようになります。

可能性を感じて「そのうち」と思っているなら、まずは見切り発車でもやってみてほしいと思います。「質の高いサービスを提供しなければ」という日本が世界に誇るホスピタリティはすばらしいのですが、それが足かせとなって世界に後れをとってしまうとしたら残念すぎます。

と、他人にいう前に、せっかく英語・中国語・韓国語の読み書きができるわけだし、まずは自分で一度越境出店にトライしてみようと思います。

もし、海外で売りたいモノがある!という方はぜひご連絡くださーい。

ご連絡は以下から!
お問い合わせページ

悪徳SEO業者にだまされたくない!という方へ

SEO

最近、SEO業者に依頼したけれどもまったく効果が上がらなかった、という記事を見かけました。

こういった話は今に始まったことではなく、ずいぶん前からありますし、また今後もなくなることはないでしょう。

●「良い業者」を見極めるのはそもそも難しい

なぜ、繰り返しこういった話がでてくるのでしょうか。それは必ずしも悪徳業者がはびこっているというわけではなく、検索エンジンのアルゴリズムが頻繁に変わるため、一度得たノウハウが繰り返し使えるとは限らないからです。

もちろん中には常に勉強を怠らないスペシャリストといえる集団もあると思いますが、その見極めはとても難しいです。(そもそもどの情報が最新か分からないから業者に依頼するというニーズが出てくるわけですし…)

なので私は、「SEOでこういう話があるのでやってみたい」と相談されたら「やめた方がいいですよ」と必ずアドバイスしています。そして、まずは自社内でできることから取り組むことをお勧めしています。

●自社内で取り組むべきSEO対策

自社内でやるべきことは、以下の通り。

・検索されやすいキーワードを見極める
・強調タグにキーワードを適切に使う
・オリジナリティがある優良コンテンツをたくさん作る
・地道に情報拡散をして、有効な被リンクを獲得する

これをやるためにはあわせてログ解析も必須ですが、隔月など、多少間隔は空いてもいいので、定期的に見直しをするようにすれば、必ず効果は上がってきます。

そしてこられのポイントはアルゴリズムが変わってもほとんど影響を受けないと思われる要素でもあります。つまり、これさえきっちり地道にやっていれば「パンダがー」「ペンギンがー」とうろたえなくて済むわけです。

広告収入を事業のメインとするWebメディアなどはこれでは足りないかもしれませんが、通常のコーポレートサイトやブログならこれでも十分効果を期待できます。

例えば、課題満載のままほぼ放置状態の私のブログでも、上記のことに気をつけているだけで、毎日ある程度のアクセスを獲得できるようになっています。

先日もナゾのアクセス増があったので調べたところ、狙ったニッチワードを強調タグに入れておいた効果でした。

ということで、SEOは地道に、定期的に。

業者を頼って勝ち馬に乗ることを夢見るより、カメになったつもりで地道に休まず、ゴールを目指す方が得策です。

スマホの通話料を無料にする方法~LINE電話とQtalkを使いこなす~

イメージ

「スマホはアプリを使うものであって、もはや電話ではない」という人も増えていると思いますが、それでもいろいろな場面でまだまだ通話をする機会はありますよね。

固定電話とついつい長電話をしてしまい、通話料にビックリ!!なーんて経験、ありませんか?私はあります(^_^;)

■LINE電話、唯一の弱点

格安で通話できるアプリの導入を検討した結果、LINE電話がよさそう、ということは以前記事にしました。

これ↓です。
iPhoneのLINE電話キター!!

その後もずっとLINE電話を使っていましたが、唯一気に入らなかったのがApp Storeにクレジットカードを登録しておかないとダメということ。

やっぱりクレジットカードはできるだけ登録したくないのです。しかもApp Storeから他のものを買うことはほとんどないので、完全にLINE電話のためだけに登録している感じでした。

でも、LINE電話を使わないわけにはいかないし…と悩んでいたところ、思わぬところで解決策を見つけてしまいました。

■ショッピングモール「Qoo10」

Qoo10」というショッピングモールをご存じでしょうか?

Qoo10イメージ

電話の話とは少し離れますが、ちゃんと戻りますので(笑)、まずはQoo10についてご説明しましょう。

Qoo10はもともと韓国のNo.1ショッピングモール「Gmarket」の日本版としてスタートしたようです。

その後、韓国の本体が世界最大級のオークションサイトであるeBayの傘下に入り、eBayとのジョイントベンチャーとして「ジオシスグループ」が誕生。サービス名称もQoo10と改めて、現在では日本の他、シンガポール、インドネシア、マレーシア、香港、上海といったアジア各地でサービスを展開しています。

サービスの特徴としては、とにかく激安品が揃っていること。実際、私もその「お得感」にすっかりハマってしまいました。

さらに、1日1回訪問するだけでクーポンやスタンプがもらえるという、再訪を促す仕組みも秀逸。とにかく「お買物」の楽しさにあふれていて、今後の成長が注目されるECサービスです。

Qoo10イメージ

■Qoo10のスタンプやポイントが使える「Qtalk」という通話アプリ

Qoo10がどれだけお買物の楽しみにあふれているかは実際に使って実感していただくとして、電話の話に戻りましょう。

Qoo10には同じアカウントで使える「Qtalk」という通話アプリがあります。使い方はLINE電話とほぼ同じで、Callpointを事前に購入して使うプリペイド式。もちろんCallpointはQoo10内で買うことができます。

Qtalkイメージ

他に、お買物や日々の訪問で貯めたポイントやスタンプをCallpointに換えることもできます。

Qtalkイメージ

つまり、Qoo10で買い物をしたり日々訪問していれば、それなりのCallpointをタダで手に入れることができるのです。

■LINE電話の「LINE@」加盟店無料通話とQtalkの合わせ技で通話料をなくす

さて、ようやく本題です。お待たせしました。

以前にもお伝えした通りLINE電話では「LINE@」加盟店への通話は無料です。病院やレストランなど、思いの他多くの施設の固定電話番号が登録されているので、スマホで電話をするときは、まずLINE電話で無料通話ができるかをチェックします。

LINE電話イメージ

無料ならそのままLINE電話で通話します。

一方で、日々Qoo10を訪れCallpointを貯めておき、LINE電話で無料通話ができないところはQtalkで通話します。

ちなみに、固定電話へは1分3ポイント、携帯電話へは1分14ポイントでかけられます。(1ポイント=1円)

また、Qoo10はクレジットカードを登録せず都度入力で買い物ができるので、もし、タダで貯めたCallpointを使いきってしまうことがあっても、私は今後有料通話はQtalkに一本化しようと思っています。

注意しておきたいのは、購入したCallpoint以外は有効期限(6ヶ月)があるということ。スタンプなどをあまり急いでCallpointに換えるのではなく、必要に応じて通話前に換えるなどした方がいいかもしれません。

また、相手には050で始まるIP電話番号が通知されるので、それが好ましくない場合はやはりLINE電話がおススメです。

ひとまず私はこの方法で今月はスマホ通話料「0円」をやってみたいと思っています。

みなさんもぜひ試してみてくださいねー。

ありがとう、ジョブズさん、と言ってみる気になったワケ

Newton

※この画像の説明は最後にあります

Twitterのタイムラインを眺めていたら、10年くらい前、少しだけPDAのマーケティングに関わったことを思い出しました。

●PDAってこんなものでした

「PDA!懐かしいねー」と反応する人は、きっとデジタルガジェットオタクのおっさんではないでしょうか(笑)

PDAはPersonal Digital Assistantの略で、日本では「携帯情報端末」などと呼ばれていました。代表的なものが「Palm」。懐かしいですねー。それからソニーの「CLIE」を覚えている方もいるかもしれません。

PDAはちょっとPCチックな電子手帳という感じのものでしたが、とにかく、売り方がさっぱりわかりませんでした。電子手帳として使う人が多かったものの、PDA自体に通信機能がないので、グループウェアなどと同期するにはPCが必ず必要になります。

PDAに直接入力するのも超~面倒。付属のペンみたいなもので画面をなぞって入力するんですが、「グラフィティ」とかいう独自の入力ルールがあって、「Aを入力するときはこうなぞる」みたいなのが決められているのです。

思わず「えっ!?これ、アルファベットから記号まで全部ルールを覚えるんですか??」と大声を出したのをよく覚えています(^_^;)

するとですね、持ち主は「それができなくちゃ始まらないっしょ(心の声:まったく、これだからリテラシー低い奴は参っちゃうぜ)」みたいなこというわけです。

それって当時のPDAが「PDA使いこなしちゃう俺」的な意識の人々にしか受け入れられていないということを端的に表していて、私はもう「ダメだこりゃ」と思いました。

今後の流れを先読みすれば、PDAはこれから絶対誰もが持つものになる。早く仕掛けて地位を築きたい、というマーケティングチームの意図に異論はありませんでしたが、それにはまずPDA本体が通信機能を持ち携帯電話と融合すること、そして何よりもっと操作性がよくなる必要があるだろう、というのが当時の私の意見でした。

●スマホブレイクの立役者はやっぱり……

もうおわかりと思いますが、当時私が携帯情報端末の最終形としてイメージしていたものは、現在のスマホそのものです。でも「私のいった通りになったでしょ?」とかそういうことをいいたいのではありません。

さあ、ここからが本題ですよ(笑)

通信インフラが整備されて、PDAが携帯と融合するところまでは誰もが想定していました。でも、正直、使い勝手がまさかこれほど劇的に変わるというのは、実は多くの人が予想していなかったのではないでしょうか。

少なくとも私は、PDA的携帯電話は「使い勝手」の問題が普及のネックになるに違いないとずーーーっと思っていました。iPhoneが最初に発売されたとき、まったく食指が動かなかったのもPDAの操作性の悪さが強烈に印象に残っていたからです。

でもね、スマホはあっという間に広がりました。それは、今では当たり前になってしまった「スマホ的使い勝手」がきちんと追求されていたからに他なりません。

そして、それを実現したのはアップルであり、さらにジョブズ氏なくしては実現しなかったのでは、と改めて思います。

私はジョブズさんと知り合いではないので、本当のところどんな人であったのかはわかりません。それでも、相当な変人で、彼を恨んでいる多くの人がいただろうことは想像に難くありません。

ジョブズ氏を崇拝している人、憧れている人は数多くいると思いますが、私はどちらかというと彼に振りまわされた多くの人に同情する気持ちの方が強いです。きっと、自分が彼のような天才肌の人間ではないとわかっているので、周りの人間の方に感情移入しやすいのだと思います。

それでも、携帯情報端末の操作をここまで直観的なものにいきなり作り上げたことは、PDA時代を知っている私にしてみるとまさに驚天動地といっていい出来事でした。

優れていたからこそ、あまりにあっさりと浸透してしまった「スマホ的操作」ですが、これがジョブズ氏の完璧主義の賜物であることは忘れないでいたいな、とPDAのことを思い出して、改めて思ったりした次第です。

ありがとう、ジョブズさん。

ちなみに、冒頭の写真はアップルから出ていた「Newton」というPDA。ジョブズ復帰前で、アップルがどーしよーもない頃の製品。商業的にもイマイチ成功しませんでした。

iPhoneのLINE電話キター!!

LINE電話
(画像はラインのサイトから拝借しました)

スマホにしてから通話料がぐっと上がったという方も少なくないはず。そんな中、格安通話サービスが続々と登場しましたが、ついに「本命」ともいうべき「LINE電話」のサービスが始まりました。

●iPhone版リリース

「え?何を今さら?」と思った方はおそらくAndroid端末をお使いではないでしょうか?LINE電話はAndroid版が一足早く3月頃にリリースされていましたが、この度ようやくiPhone版もリリースされたのです。

Android版が先とは、さすがAndroid大国韓国を親会社にするLINEならではですねー。

使い方は簡単です。アプリを起動したら「その他」をタップすると、「LINE電話」というアイコンが出現します。(左上)

LINE電話画面

それをタップすると、キーパッドが出現するので、あとは普通に電話番号をタップするだけです。もちろん、連絡先から選択することもできます。

LINE電話キーパッド

●実際にかけてみた!

LINE電話はあらかじめコールクレジットというものを購入するプリペイド式。私は「100コールクレジットキャンペーン」に申し込んでいて、それがすでに登録済だったので、「いつでもかけられるぜ!」という状態です。

が、無料通話が使えない相手(もっぱら仕事関係)との通話料増加に悩んでいたのはすでに過去のお話…

最近、病気になりそうなくらいヒマすぎて、電話をかける相手が全然いません。なんてこった!!!

そこで、病院の予約をLINE電話でかけてみました。

それでですね、番号を入力したら、なんと!その病院名が表示されるではありませんか!!後でわかったのですが、どうもLINE@加盟店の場合は店舗や施設名が表示されるようです。

ただ、事前情報では、相手の番号を入れると「毎分¥3(3クレジット)/残高100クレジット」というような料金表示が出るとなっていたのが出ません。

「あれー?」と思ったものの、所詮キャンペーンでいただいたタダ電話です。「えい!」と発信ボタンを押すと……普通につながりましたよ!わーい♪

●音質など、感想

LINE電話はIP電話の一種なので、音質や音の遅れなどが気になるところですが、ほぼまったく問題ありませんでした。

病院受付女性の不機嫌な感じも、受診する科のお姉さんの親切な感じもちゃんと伝わりました(笑)

途中で音が途切れることもなく、iPhoneユーザー同士でタダ通話ができるFaceTimeよりはるかに快適です。

そして、電話終了後にどれだけ通話料がかかったのか確認してみると、なぜかコールクレジットが1円も減っていません。

「???」と思い、調べてみると、「通話先がLINE@加盟店の場合、通話料は無料です。」との記述が!!

なるほど。だから番号を入れたら施設名が表示されて、なおかつ料金表示が出なかった(無料なので)わけです。

なんかもう、ホント、LINEでいいや。

しみじみそう思ってしまったのでした。みなさんもお試しくださいー。